一汁一菜でよい♡
こんにちは!センチュリー21住まい&スマイルの菊地です
今年も残りわずかとなりました。皆様は年末~お正月のご予定はもう立てられましたか?
3年前まで毎年おせち料理など作っておりましたが、今は一人暮らしの為、作る必要もなくなりました。普段通りに過ごせると思うと気持ちが楽です(笑)
ただ来年は娘が海外へ1年間留学に行く予定で、お正月の1日くらいは何か一緒にしようと思い、考えあぐねた結果、思い付いたのが『一緒にお味噌を作る事』です。提案したらとても喜んでいたので、娘とお味噌作りを楽しもうと思っています♡
今は手作り味噌のセットが売っていますので、意外と簡単に出来ちゃうんですよ~!
手作り味噌キット(ホーロー付き)

一汁一菜
今年の2月に恐る恐る作った手作りのお味噌ですが、半年後思っていた以上にとても美味しくできました♡
美味しい炊き立てのご飯とお野菜とお味噌汁。一汁一菜、一汁三菜。日本の伝統食の良さを改めて知る事となりました。
有名な料理研究家の土井さんも一汁一菜の良さを伝えていらっしゃいます。『一汁一菜でよいという提案』という本も出されているんですね。土井先生は、先人たちが知恵と豊かな感性で培ってきた日本の食をなんとか残したいとお話されています。
一汁一菜の食生活は、なぜか全く飽きません。日本の先人の知恵の高さに驚くばかりです。
土井先生曰く、素材の持ち味を引き出すにはシンプルな料理がいちばんです。『家庭料理は手をかけないことがおいしさにつながるのです。』の言葉は目から鱗です。
確かにそうだと思います。気を負わないでも美味しいものは作れます。シンプルな一汁一菜の食生活を取り入れてみてはいかがでしょうか?
お正月の豪華なおせち料理の後は、是非【一汁一菜】をお試しあれ。きっと目から鱗だと思います。
一輪の花を愛でるようにみそ汁を味わう
――長年、家庭料理を探究してこられた土井さんに、「ごはんとみそ汁だけでよい」と太鼓判を押されると気持ちが楽にはなります。でも、本当に、それだけでよいのですか?
土井 ごはんとみそ汁だけなんて言ったら、手抜きと思われるかもしれませんね。でも、一汁一菜は決して手抜きではありません。手抜きだと思うと後ろめたさを感じてしまいますが、そもそも和食の身上は素材を生かすこと。素材の持ち味を引き出すにはシンプルな料理がいちばんです。家庭料理は手をかけないことがおいしさにつながるのです。
もちろん、野菜の泥を洗い、食べやすく切って、火を入れる。これは手間ではなく基本的な当たり前の調理。ここはていねいにする。でも、それ以上に手をかける必要がないのが一汁一菜です。
一汁一菜のすごいところは、毎日食べても食べ飽きないということです。なぜかといえば、素材が季節によって変わるということもありますが、それ以上に、ごはんもみそ汁も漬物も、どれも人間が意図してつけた味やないからです。
ごはんは米をといで水加減して炊いただけ、みそも漬物も微生物が作り出したもので、そこには小さな大自然ができています。自然の山の景色とか一輪の花の美しさとか、見飽きることがありませんよね。それと同じです。
自然のままだから、ふたつと同じものがない。ダイナミックに変化する。それが、人間のなかにもある自然ともなじんで、心地よく感じるのです。たとえば、みそ汁ひと椀のなかの変化いうのはものすごいですよ。すごくおいしい日もあればふつうの日もある。「今日はこんな味がした」「今日は昨日とは違うね」と、自然の風景を眺めるように、みそ汁を味わってみるとよいのではないでしょうか。

私は料理研究家として、先人たちが知恵と豊かな感性で培ってきた日本の食をなんとか残したいと思っています。3年前に和食が世界無形文化遺産に登録されましたが、これは“絶滅危惧種”やいうことです。このままやったら、なくなってしまうことは間違いないでしょう。でも、一汁一菜ならみんなが実践しやすいから残りやすいのではないか。和食を伝えていく方法としても、ええことやないかと思っているんです。
一汁一菜は、あくまでも“スタイル”。パンもパスタも「あり」です
――一汁一菜のよさがよくわかりました。ただ、毎日和食だけというのはちょっとさびしいような気もするのですが……。
土井 一汁一菜だから洋食や中華が食べられないということはありません。大事なのは、一汁一菜というスタイルを基本にするということです。バターを食べたらだめやとか、中華料理は食べるなとか、ストイックな決まり事ではありません。私だってパンも食べますしカレーも食べます。一汁一菜というのは、ごはんの代わりにパンでも麺でもいいけれど、一汁一菜という一つの型をいつも頭の中にイメージし、何をどう食べるかを決めてくださいということなんです。

もちろん、時間や気持ちに余裕があるときには、お肉や魚でおかずを作ってもいいんです。いまはお料理がたくさん並んでいることが当たり前になっているけれど、一汁一菜が当たり前になれば、いつもはないはずのさんまやハンバーグが食卓にあるのだから、子どもたちは大喜びです。
作る側も、誰からも強制されたことじゃなく、純粋に家族を喜ばせたいという気持ちからのものになる。それが、料理する本当の意味なんですよ。「これ、あの子喜ぶかしら」とか子どもの顔を思い浮かべながら作ったものを、子どもたちが一生懸命食べる表情を見ていたら、幸せよね。
一汁一菜という原点のスタイルに戻す、つまり「初期化」することで、いろんなものがリセットできる。そこからまたそれぞれの家庭で新しい食文化、それぞれのおうちの形を作っていってくれたらいいなと思うんです。今日はお刺身があるから魯山人の向付を使おうかとか、今日は一人分やからお膳に並べてみようかとか、楽しみいうのは無限に広がっていきますよ。
